コアラさんが歩いた!【17話】

みなさん、こんにちは。

今日はイエス様が産まれる前の歴史的背景を

簡単にご紹介します。

時はイエス様が産まれる千年程前に遡ります。

えーーーーー!?

そんなに前まで!?

大丈夫です。

コアラさんの説明はざっくりだし、

すぐ終わりますから。

あんまり説明が長くなると

コアラさん自身が眠くなっちゃうから

ささーっと終わらせます。

さて、イエス様が産まれる千年程前に

イスラエルにはダビデという王様がいました。

どんな時も神様を賛美して生きた王様です。

このダビデ王の後に

息子のソロモンが王位を継ぎます。

ソロモン王は神様に知恵を願い求めた王でした。

7年かけてエルサレムに神様の神殿を建設、

彼の時代にイスラエル王国は最盛期を迎えます。

しかし、晩年のソロモンは

他国から娶った多くの妻達を通して

異邦の神々を拝むようになってしまい、

それらは神様の悲しむところとなりました。

なぜなら、

神様がモーセを通してイスラエルの民に与えた律法の中で

あなたは神を愛しなさい

神の他、何者をも神としてはならない

と仰っていたからです。

そしてソロモン王の死後、

イスラエルは北イスラエルと南ユダという

2つの国家に分かれました。

各時代の王達については

神様を信じて生きた王もいましたが、

異邦の神々を信仰する王達も存在しました。

民衆は、神様を信じる人もいれば

異邦の神々を拝んでる人もいたり。

そんな時、神様の言葉を預かる預言者たちは

異邦の神々を拝むことをやめ

神様に立ち返るよう伝えていました。

やがて2つの国家も

当時の強国によってそれぞれ滅亡

(BC722年頃アッスリヤにより北イスラエル滅亡

BC586年頃 バビロンにより南ユダ滅亡)

イスラエルの人々は離散や捕囚の憂き目に遭い

外国の支配を受けるようになりました。

苦難の時代を生きた預言者たちは

人々の心が再び神様に向くよう

神様の言葉を伝えました。

それらの預言の中には

悔い改めて神様に立ち返ることや

イスラエルの人々が他の神々を拝むのをやめ

再び神様を呼び求めるなら

神様があなた達の叫びを聞いて下さるだろう

神様はあなたがたに救い主を送るだろうと

希望となる言葉を残しています。

やがて南ユダを滅ぼしたバビロンが滅び、

ペルシャのクロス王の時代に

捕囚されていた人々が

エルサレムに戻れるようになり

戦争で破壊されたエルサレムの神殿を修復します。

いろんなことがありつつ

律法に立ち返る動きもあり

人々は神様への信仰と共に

生活を再建していきました。

その後、

BC140年頃~BC37年頃、ハスモン朝という

イスラエル民族の王朝があったのですが

やがてローマの支配を受けるところとなり

イエス様が産まれる頃は

ローマ帝国支配のもと

イスラエル近隣のエドム人の子孫にあたる

ヘロデ王がユダヤの統治を任されていました。

ヘロデ王は過去に

かの有名なエジプトの女王クレオパトラと

対立していた時期もあったようです。

ところで、イエス様がお産まれになる頃には

ユダヤ教徒の中でも

パリサイ派、サドカイ派など

様々な宗派が存在していました。

涙なしには語れない数百年の歴史の中で

イスラエルの人々は

預言者達が残した

神様がイスラエルの人々に救い主を送られる

という聖書の預言の数々に希望を見出だし

神様が救い主を送られるのを

今か今かと首を長くして待っていた

そんな時代だったようです。

一言では語れない歴史の足跡や

人々の切実な思いがある中で

イエス様がお産まれになり

大人になってから

神の福音を伝え始めたのでした。

思ったより長くなっちゃいましたね・・・

ふぅ、今日は十分頑張ったので 

ゆっくり休みましょう。

外国の支配に苦しんだ

長い長い歳月の間

人々が救い主を待ち望んでいた背景には

当事者たちにしかわからない

魂の叫びがあったのかもしれません。